英語の句読点には、各々きちんとしたルールがあり、翻訳では句読点もきちんと訳す必要があります。
ここでは、私がしょっちゅう迷いがちな句読点を紹介します。
尚、こちらで全ての句読点、また詳細な紹介は難しいので、英文表記ルールについての書籍を
末尾にご紹介します。
句読点とは
日本語の句読点(くとうてん)は、句点(くてん)「。」と読点(とうてん)「、」の総称です。
句読点の役割は、読みやすさです。
英語で句読点は、”Punctuation”(パンクチュエーション)です。
以下に種類と定義(使い方)、PCの入力方法(Windows)を記載します。
句読点の使い方とPC入力方法
PC入力方法は、キーボード上に掲載されていない記号のみ
掲載します。
コロン「 : 」
先に述べた事柄の紹介や説明、例文、引用等に使用します。
よく使われる訳語:以下のとおり、すなわち、つまり
例)I have been to several foreign countries: Korea, USA, Australia and Italy.
コロンの後にスペースが入ります。
セミコロン「 ; 」
二つの文(独立した節)を接続詞(and, but, or, nor, for, so, yet)なしでつなぐ働きをします。
二つの文つながりが、カンマよりはっきりとしています。
例)I finished my home work; Kate did not finish hers.
*接続副詞(however/moreover/thereforeなど)は、カンマやセミコロンなしでは
二つの節をつなぐことはできません。
例)I studied hard to get into college; however, I failed the entrance exam.
セミコロン の後にスペースが入ります。
ハイフン「 – 」
複合語を作る時に使います。
例)He is the son of the president of a well-known company.
例)It was a 16-year-old boy who saved the dog.
ハイフンの前後にはスペースが入りません。
エム(m)ダッシュ「 — 」
ロング(long)ダッシュとも言われています。
ちょうどアルファベットの”M”と同じ長さです。
文中や文末に語句の挿入や言い換えしたりする場合に使用します。
コンマ、コロン、セミコロン、丸括弧の代用になります。
例)I decided to renovate my grandmother’s house—a 100 year old house—and open a restaurant.
エムダッシュの前後にはスペースが入りません。
エムダッシュの入力方法(windows)は、
1) [Ctrl]+[Alt]+テンキーの[-]
2)テンキーがない場合は、英文入力の状態で
[2014]と入力してカーソルが[4]の後ろにまだある状態で[Alt]+[x]
エン(n)ダッシュ「–」
ハイフン、エムダッシュとの横棒の長さの違いを表すと、
ショーとダッシュとも言われ、ちょうどアルファベットの”N”と
同じ長さです。
数値の範囲を示したり、2つの関係を示す場合に使用します。
例)2010–2022
例)Academy Award-winning actor
*”Academy Award”が複合語なので、ここでハイフンを代用することはできない。
エンダッシュの前後にはスペースが入りません。
エンダッシュの入力方法(windows)は、
1) [Ctrl]+テンキーの[-]
2)テンキーがない場合は、英文入力の状態で
[2013]と入力してカーソルが[3]の後ろにまだある状態で[Alt]+[x]
参考書籍
句読点を調べるにあたり、文法書や辞書より、以下に紹介する英文スタイルブックに
意味や表記ルールが書かれているので便利だと思います。
下記に紹介する英文で書かれた書籍が読みにくいと思う方には、
日本語で書かれているので読みやすいです。
英文ラィティングの基礎が学べます。
論文やエッセイなどで参照されることが多いです。
有料ですが、オンラインもあります。
ジャーナリスト向けという印象が強いですが、幅広い分野で活用できると思います。
上記のスタイルブックとは全く異なるタイプですが、句読点の使い方について
熱く語られた書籍を紹介します。
句読点を間違えると意味が変わってしまう、という
実例が面白く、読み物としても楽しめます♪
まとめ
英文の句読点について学校の授業で詳しく習った記憶はなく、
翻訳のトレーニングで改めて、句読点の重要さを知ることとなりました。
英文スタイルについて書かれた書籍は、翻訳で迷ったときにとても参考になります。