田舎へ移住したときに驚いたことの一つに、「現金主義」が根強いということです。
クレジットカードや電子決済という概念がないので、ほとんど現金を使わないで生活することに慣れていた私たちは、移住したばかりの頃、困惑していました。
ローンという概念すらない
土地を購入する際に驚いたことに、地元では何を買うのも「現金一括主義」が当たり前で、「ローンを組む」ということがほぼないということでした。
私たちが購入した土地は、子育て世帯の移住をターゲットにして宅地開発された場所でした。
地元ではなく、街から来た若い夫婦の応募者も多かったので、行政が最初に着手しなければならなかったのは、「ローンを組める業者を探す」ことだったそうです。
旋風が巻き起こる
それほど頑なまでに現金主義だった田舎に大きな変革がありました。
そう、「コロナ」です。
現金を介してコロナに感染するリスクを何とか減らそうと、行政主導で、あの「PayPay」がキャンペーンつきで一気に登場しました。
おかげで小さな商店でも「PayPay」が使えます。移動販売車でさえも。
電子決済の講習なんかも行われていました。
チャージするコンビニがない
これでやっと、この地域の住民も電子決済が流行るのかと思いきや。
ここで問題になったのが、「チャージするコンビニが町にない」ということです。
町にあるコンビニは、ローソン1店舗のみ。
当初、PayPayがチャージできるのは、セブンイレブンだけだったのです。
もちろんPayPayは、クレジットカード決済でも銀行連携もできるのですが、地元の人は、やはり現金チャージを好みます。
それが2021年の4月からローソンでチャージできることになったのです。
もしかしてこの町から要請したのか、と思ってしまうほどタイミング良かったです。
これでわが町でも、PayPayが使いやすくなりました!
新たな問題
このあと行政が取り組もうとしているのが、「スマホを町民全員に普及させる」でした。
なかなか手強そうですが、新しいことをすれば、次の課題が見えてくるということでしょうね。
おまけ
移住の下見に現地に訪れたときに、そこでお買い物してみるのもおすすめです。
電子マネーが使えるのかも分かりますし、品物の値段や品ぞろえなんかも見ておくと、楽しいですよ。
特に小さな商店とか入ると、新しいお客さんは歓迎されることが多いです。
色々と地域の情報を教えてくれることもあるので、寄ってみましょう。