自然の力で環境問題を解決!NbSって何⁉️

*当サイトはアフリエイト広告を利用しています

ライフスタイル

NbS(自然に根ざした解決策)というのをご存知でしょうか?
環境問題の勉強を通じてNbSという新しい概念を知りました。
専門用語で難しく感じてしまいますが、サステナビリティ(持続可能性)が私たちの生活に
浸透していったように、この言葉も、今後身近に感じるようになるかもしれませんね。

私の勉強の備忘録として、簡単に説明したいと思います。
ご興味がある方は、一緒に知識を共有してみましょう。

NbSは、どこから生まれた?

NbSの概念は2000年頃に登場しています。
国際自然保護連合(IUCN)が中心となって提唱・発展させてきました。

NbSってそもそも何?

NbSは、Natue based solutionの略で、日本では「自然に根ざした解決策」と言われています。
簡単に言いますと、自然の力を使って私たちが直面している社会問題を解決しょうという概念です。

例えば
1. 街に木をたくさん植えることで、猛暑でも涼しく過ごせるようにし、空気もきれいになる。
2. 川のそばに森を作ることで、大雨の時の洪水を防ぐ。
3. 海辺にマングローブを植えて、台風が来ても波の力を弱める効果を得る。

自然をうまく利用することで、私たちの生活をより良くしたり、災害を軽減したりします。
また、動物や植物たちにとっても住みやすい環境を作ることができるのです。

NbSが注目されているのはなぜか?

NbSが世界的に注目されている主な理由は以下のとおりです:

1. 複数の課題を同時に解決
  気候変動対策や生物多様性保全など、複数の社会的課題を解決できる。

2. 持続可能な開発目標(SDGs)と相性がいい
  SDGsが分野別に目標を掲げているのと同じような取り組みができる。

3.コスパが良い
  NbSによる効果が多岐に渡るのでコスパの良い施策として期待され ている。

4. 気候変動対策になる
  NbSを推めていくことで、気候変動を緩和することにもなる。

5. 生物多様性の保全
  NbSを基盤とした活動を行うことで、生態系サービスが守られる。

6. 環境保全に対する認識がよくなる
  NbSは、環境保全が人々にとって不便なものではなく、人間の活動にとっても
利益になることで、 人々の環境に対する認識を良い方向に変えることができる。

7. 国際的な注目の高まり
  IUCNによる提唱や、2020年の世界標準枠組みの策定など、国際的な場でNbSへの注目が
高まっている。

このような理由から、NbSは環境問題や社会課題に対して、効果的で持続可能な取り組みとして、
国際的に注目を集めているのです。

NbSでの具体的な取り組みにはどんなものがあるの?

NbSの具体的な取り組みの例として、以下のようなものがあります。

1. マングローブ林の保全・再生

 目的: 沿岸地域での津波や高潮被害の軽減
     生物多様性の保全
     炭素吸収による気候変動緩和

 場所:沖縄県(うるま市州崎島)
    コロンビア(Apple社によるマングローブ林保全活動)
    インドネシア・タイ(放棄された養殖池をマングローブ林に再生する活動)

2. 都市緑化プロジェクト:

 目的: ヒートアイランド現象の緩和
     大気汚染の軽減
     都市住民の生活の質向上

 場所: シンガポール「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」
     ニューヨーク「ハイライン」
     東京都   「グリーンロード・ネットワーク」

3. 湿地の保全・再生

 目的: 洪水リスクの低減
     水質浄化
     生物多様性の保全

 場所: オランダ・ライン川「ルーム・フォー・ザ・リバー・プログラム」
     中国・湖北省・洞庭湖
    佐賀県・東よか干潟

4. 森林の保全・再生

 目的: CO2吸収による気候変動緩和
    土壌侵食の防止
     生物多様性の保全

 場所:コスタリカ「森林再生プログラム」
    タンザニア「ンゴロンゴロ保全地域」
     群馬県みなかみ町「赤谷プロジェクト」

5. 農業における取り組み:

 目的: 有機農業の推進
     アグロフォレストリー(農業と林業の複合)
     生物多様性に配慮した農法の採用

 場所:ザンビア「持続可能な農業プロジェクト」
    ブラジル「アマゾン地域での再生農業」
    兵庫県豊岡市「コウノトリ育む農法」

これらの取り組みは、環境保全と社会課題の解決を同時に達成することを目指しています。
NbSは複数の効果をもたらすことから、費用対効果の高い施策として期待されています。

 私たちにもできる!NbSへの貢献方法

私たち一人ひとりがNbSに貢献できる方法について、日常生活での実践と地域プロジェクトへの参加という2つの観点からご紹介したいと思います。

 日常生活でのNbS実践

緑化活動
ベランダや庭に植物を植えることで、小さな生態系を作り出すことができます。これは都市部のヒートアイランド現象の緩和にも貢献します。

節水
水の使用量を減らすことで、水資源の保全に貢献できます。雨水タンクを設置して庭の水やりに使用するのも良いアイデアです。

コンポスト
生ごみをコンポスト化することで、自然の循環を促進し、土壌の質を向上させることができます。

環境に優しい製品の選択
生分解性の製品や、環境負荷の少ない製品を選ぶことで、間接的にNbSを支援できます。

地産地消
地元で生産された食品を選ぶことで、輸送に伴う環境負荷を減らし、地域の持続可能な農業を支援できます。

地域のNbSプロジェクトへの参加

地域の清掃活動
河川や海岸の清掃活動に参加することで、水域生態系の保全に貢献できます。

都市緑化プロジェクト
地域の公園や緑地の整備活動に参加することで、都市の生物多様性向上に貢献できます。

市民科学プロジェクト
地域の生物多様性調査などに参加することで、科学的データの収集に貢献できます。

環境教育活動
子どもたちに自然の大切さを教える活動に参加することで、次世代のNbS推進者を育成できます。

地域の農業支援
地域の持続可能な農業を支援するCSA(地域支援型農業)に参加することで、食と農を通じたNbSに貢献できます。

まとめ

今回は、あまり聞きなれないNbSについて簡単に紹介しました。
人間の活動と自然とがうまく共存できる世界を描く素晴らしい概念だと思います。
これから、日本でもどのような取り組みが広まっていくのか注目していきたいですね。
また、大規模なプロジェクトだけでなく、私たち一人ひとりの小さな行動の積み重ねに
よってもNbSは実現できるのではないでしょうか。
日々の生活の中で、自然との共生を意識して、自分たちでできることから始めてみませんか? 
私たちの小さな一歩が、大きな変化につながると思います。

最後までおつきあい頂きまして、ありがとうございます。

NbSについて詳しく知りたい方は、IUCNジャパンの公式サイトをご覧下さい。

タイトルとURLをコピーしました