繁殖に成功して産まれた可愛い文鳥の雛は、是非とも手乗りにしたいものです。
でも、巣引きして自分の手で育てるのは、時間もないし、大変そうでハードルが高い。
欲を言えば、餌付けが必要な期間は、親鳥に全フリでおまかせ。
しっかりひとり餌になってから、手乗りで触れ合いたいなぁ。
そんな飼い主のわがままをみごとにクリアして、無事に手乗り文鳥になったのは、
シルバー文鳥のクッキーでした。
クッキーの育て方を参考にして、巣立ち後からの手乗りの方法を
こちらで紹介したいと思います。
手乗りにするには
結論から言うと、”巣立ち後”に兄弟とは別の鳥かごに移し、
1羽だけにして、毎日触れ合う訓練をすれば、べた慣れの手乗りになります。
ただ、個体の性別や性格、親鳥が手乗りかどうか、といった他の要因も
無視できないので、成功する確率は、巣びきの時期から手乗りにした雛
ほど高くないと思います。
”確実に”手乗りにしたい場合は、やはり孵化後約2週間くらいで
”巣びき”することが一番いい方法です。
以下で詳しく説明します。
巣びき
巣びきとは、卵から孵化後約2週間くらい経った雛を巣から出すことです。
我が家では、この時期に里子に出します。
手元に残したい雛で、確実に手乗りにしたい場合は、自分たちでこの時期から親鳥に代わって
雛の世話をします。
巣びきの注意点
この時期の雛のエサは、温度管理(保温器で28~30度)や、
餌やり(2時間おきくらい)が必要になり、日中に家を空ける場合は、
この方法での手乗り文鳥の育雛は向いていないので、やめておきましょう。
巣立ち
巣立ちとは、雛が自ら巣を離れて外にでるときですが、
ここで言う巣立ちは、親鳥が雛に餌をやらなくなり、
時には、カゴから出ていけと、攻撃し始める頃になります。
親鳥が自分たちが育てた幼鳥を攻撃するのは、見ていて可哀想ですが、
親鳥たちも、次の繁殖の時期に入る準備のための本能からなので、
自然な行為となります。むしろ、こうなる前に別の鳥かごに
移しておいた方が良いです。
巣立ちしていても、親鳥が雛に餌をあげている様子が見られる場合は、
まだひとり餌が完了していないので、もう少し親鳥に子育てしてもらいます。
この時期に、幼鳥は親鳥を真似て水浴びをしたり、粟穂をつついたりします。
学習期の手乗り訓練
学習期とは、孵化~1年の間、文鳥が食べ物や、遊び等を
積極的に覚える時期なので、好奇心旺盛な時期です。
本来、自然界で生きる本能として、文鳥は警戒心が非常に強い鳥です。
その警戒心が形成される前の何でも吸収する時期に、
飼い主が色々と教えてあげられる時期です。
この学習期を利用して、手乗りを覚えてもらいます。
訓練は時間をかけて
とはいえ、親鳥にすっかり慣れてしまっている幼鳥が、
いきなり人間の手に乗ることは難しいです。
最初は、カゴの中を飛び回る幼鳥をつかまえないといけないのですが、
幼鳥なので簡単にできます。
その日から毎日、数秒ずつからでも手に乗せていきます。
最初は、両手で包み込むような触れ合いから始めて、
大丈夫そうであれば、手の指に止まらせる所まで
徐々に進めていきます。
しばらくすると手に慣れてくるので、カゴから出す際も、
捕まえるのではなく、カゴの扉を開けると、文鳥から手に乗ってくるので、
出し入れも楽になります。
そして、だんだんと飼い主の肩や頭に止まることができるようなり、
最後は、呼べば飛んで来るようになります。
一度手に慣れてくれると、そこからは一気にベタ慣れの状態になるので、
まずは、手を覚えてもらうことが大事です。
写真は、巣立ちから手乗りにしたダークシルバー文鳥のクッキーです。
(親は、桜文鳥のぶん太(♀)とシナモン文鳥のマロン(♂)です)
同じくクッキーです。頬すりすりで眠ってます(-_-)zzz
声でコミュニケーション
鳥は、声でコミュニケーションをはかります。
ですから、手乗りの学習期に、「チ、チ、」と声をかけたり、
口笛を聞かせたり、名前を呼んであげて、自分の声を覚えてもらいます。
慣れると、手に乗っている状態で、文鳥が飼い主の声に反応して、鳴きます。
このコミュニケーションが取れていると、放鳥時に呼べば来るようになります。
手乗りにすれば可愛さ100倍
手乗り文鳥になると、文鳥へのこちらの愛情度も上がります。
カゴのそばを通っただけでも、鳴いてきたり、いつもの場所で待機して、
カゴから出してもらえるのを待つ姿が見られるようになります(*^_^*)
そうなれば、どんなに忙しい出勤前の朝でも、カゴから出して、
頬ずりのひとつでもしたくなります♪
そして、文鳥を置いて家を留守にすることに、罪悪感を感じるようになります・・・・・・
クッキーの「出して~」の待機場所は、ココです。
横目でしっかり見てます。
この目を見たら、無視できません。いや、無視したらダメです。
ベタ慣れ度に雌雄差はあるのか
我が家の場合では、「ある」と思います。
どちらかというと「メス」の方が、ベタ慣れしやく感じます。
手の中にホールドされることを好むのは、比較的メスが多いです。
家族で文鳥を飼っている場合、オスは家族の誰に対しても慣れてくれます。
いわゆる八方美人タイプなのは、オスです。
メスの場合、どちらかというと家族の一人だけにベタ慣れします。
ベタ慣れ度が進みすぎると、飼い主がパートナーになってしまう可能性も♡
まとめ
日中留守にしている場合、巣びきからの雛の世話ができなくて、
手乗りを諦めてしまいそうですが、学習期でも手乗りになる可能性は
大いにあるので、根気強く訓練していきましょう。
我が家のように、ひとり餌になるまで親鳥にしっかり育ててもらい、
学習期で手乗り訓練をすれば、日々仕事で忙しくても、
手乗り文鳥の夢はかないます。
自宅で繁殖までいかなくても、ペットショップで売られている、
ひとり餌になっている幼鳥が学習期なら、手乗りにできます。
ショップが記載している生体の情報から、生年月日(大体月の表記まで)を調べて、
生後1年以内であれば、手乗り文鳥になる可能性があるということです。
お世話しているショップの店員さんから、どういう性格の幼鳥なのか、
聞いてみるといいですね(*^-^*)
今回の記事から、多くの人が手乗り文鳥の楽しさを感じてもらえれば幸いです(^^♪
文鳥に関する書籍
文鳥に関する書籍を集めてみました。
番号は、ランキングではないです。
1. ㈱大泉書店発行の『幸せな文鳥の育て方』
オールカラーで見やすいです。
文鳥の飼い方や病気のことなど、文鳥全般を網羅しています。
文鳥を飼う前の予備知識に役立つ良書だと思います。
2. ㈱成文堂新光社発行の『小動物ビギナーズガイド 文鳥』
オールカラーで見やすいです。
個人的には、ジャワ島の野生の文鳥を紹介している章が気に入ってます。
いつか行ってみたいものです。
3. ㈱成文堂新光社発行の『文鳥の救急箱 100問100答』
文鳥ライフで発生する、よくあるトラブルの解決方法が掲載されています。
実際に飼育されている方なら、必須本だと思います。
4. グラフィック社発行の『文鳥のヒミツ』
著者は、小鳥の専門医。
獣医師の視点でわかりやすく説明されています。
5. ㈱誠文堂新光社発行の『文鳥式生活のとびら』
文鳥の入手方法や実際に飼育されている方の様子もわかります。
6. ㈱成文堂新光社発行の『小動物★飼い方上手になれる! 文鳥』
初めて文鳥を飼う方に向いていると思います。
7. ㈱成文堂新光社発行の『文鳥の時間』
文鳥をまだ飼っていない方が、文鳥の魅力を味わえる本だと思います。