私は長年、環境問題関連の翻訳勉強会に参加しています。
翻訳の世界は、海外の最新情報に触れる機会がとても多いです。
扱っているテーマが環境問題なので、どうにか知り得た情報を
自分たちの暮らしに取り込めないか、何か自分たちでもできることがないかと、
いつも考えています。
今回は、ブルーカーボンです。
ブルーカーボンとは
環境問題のなかで、二酸化炭素(多く排出されすぎている)の量があります。
この二酸化炭素の吸収に役立つ植物を増やすために「植林」活動があります。
この植物(グリーン)が取り込む炭素(カーボン)を「グリーンカーボン」と言います。
一方で、二酸化炭素を取り込む植物は、海の中にもあります。
ワカメやコンブなどの海藻類などがあげられます。
マングローブや海中の海草・海藻が取り込む炭素が「ブルーカーボン」です。
日本の取り組み
世界中でグリーンカーボンと同様にブルーカーボンが注目されています。
海に囲まれた日本は、このブルーカーボンの取り組みに対して、
長年の知見を有しています。
SDGsの14番目「海の豊かさを守ろう」がこの取り組みにあたります。
海藻類が生い茂る場所を「藻場(もば)」と言います。
今、日本の各地でこの「藻場」を守る取り組みが行われているのです。
以下の公式サイトが参考になります。
環境省_海洋生物多様性保全戦略公式サイト (env.go.jp)
世界の取り組み
世界では、どのようにブルーカーボンの取り組みが行われているのでしょうか。
他の環境問題の取り組みとはと違って、海岸線を有する国に限定されてくるのでは
ないでしょうか。
そのなかでも、ブルーカーボン大国と言われるオーストラリアでは、政府が中心となって
取り組みが行われています。
以下は、オーストラリア政府が設立した「International Partnership for Blue Carbon」の
公式サイトです。
Blue Carbon Partnership | Protecting mangroves, tidal marshes, sea grasses.
サイトの中で、ブルーカーボン生態系は、陸上の森林よりも多く(10~100倍)の炭素を
隔離・貯留するとありますね。
私たちにできること
海岸の清掃活動
こうしてみていくと、ブルーカーボンの取り組みに
海岸線の保護は必須となります。
日本での沿岸の役割を分かりやすく説明しているサイトが、以下にあります。
沿岸を守る行為として、海岸の清掃活動などがあげられ、
これなら、私たちにもできそうです。
以下のサイトでも、海岸の清掃活動の様子が確認できます。
海ごみゼロウィーク | 全国一斉清掃!海洋ごみをなくそう! (uminohi.jp)
参加できそうな活動があれば、是非、参加してみたいですね。
魚を食べる
魚の中には、海藻を食べる魚もいます。その魚(に限らずですが)を加工して
販売されている業者もおられました。
海を守っている企業や団体の方から魚を購入して、活動の応援をする、
ということもできます。
こういった取り組みも含めて熱海で活動されている枝廣淳子氏の
サイト↓も参考になります。
この方の書籍『ブルーカーボン』も参考にしてみてください。
ブルーカーボンについてわかりやすく解説されています。
個人的には、海好きが高じて熱海に移住した枝廣氏が、海を保護する
活動のために2級小型船舶操縦免許まで取得されたという行動力に
驚かされました(#^^#)
まとめ
日本列島が豊かな藻場でぐるりと囲まれることによって、
海藻はもとより、海藻を拠り所とする海の生態系が豊かになることは
いいことです。
機会があれば、海岸の清掃活動に子供たちと参加してみたいと思います。
また、環境保護活動をされている団体の方の応援として、
魚を購入してみようと思います。
それぞれ行動できたら、また別の記事で報告できたらと思います☆