文鳥の多頭飼いをしていると、ペアができて繁殖してしまうということがあります。
自分が飼っている文鳥さんが繁殖して、ペットショップでしか見ることができない雛を、
我が家で育てることができたら、と思うとワクワクします。
ただ、手乗り文鳥(に限りませんが)の場合、いろいろと気を付けることがあります。
注意すること
そもそも繁殖してしまうと、ケージの問題等、飼う側にとって更なる問題が発生します。
そうならないために、私なりに注意すべきことを先にお話します。
産卵はリスク大
ペアリングに限らず、メスは発情期になると、オスがいなくても発情します。
対象は、飼い主さんであったり、ブランコであったり、とにかく発情します。
一羽飼いのメスでも、発情すると無精卵(孵化しない卵)を産むことがあります。
そして、どの動物にとっても産卵(出産)は、命がけです。
文鳥の場合は、一日がかりで産卵をしますが、卵詰まり(卵管に卵が留まって出てこない)
になってしまうと、24時間以内に病院に連れて行く必要があります。
卵詰まりを起こしている場合は、排泄ができていなかったり、
おしりが汚れていることが多いです。
目を閉じて苦しそうで、おしりが汚れていたら、
獣医さんに診てもらうことを強くおススメします。
リスクを回避するには、「産卵させない(発情させない)ことが一番」です。
繁殖すると、個体が増える
当たり前ですが、いざ卵から可愛いヒナたちが孵ると、その子たちが大きくなった場合、
ケージを増やさなければなりません。
飼えない場合は、繁殖させないことが大事です。
初めから、オスとメスを分けて飼う必要があります。
ケンカが増える
発情期になると、ブンチョーズの気が荒くなって、普段とは違った動きになります。
普段、同居できていた鳥さん同志でも、この頃になると難しくなります。
我が家は、最終的にケージは3個必要になりました。
ケージ1:銀之助とハクのペア
ケージ2:ぶん太
ケージ3:もん吉
手乗りでなくなる
発情期は、オスは、飼い主よりメスに興味がいくので、
ベタ慣れ度が下がります。
逆にメスは、手乗りの場合、飼い主さんにべったり甘えてくるので、
どちらかというと、よりベタ慣れ度があがります。
産卵期に入ると、オスもメスも本能が強くなるので、
全くといっていいほど、人間の手には、乗ってこなくなります。
発情期
我が家のオスは、ハク(白文鳥)だけです。
発情期になると、メス2羽(銀之助&ぶん太)を追いかけまわしておりました( ;∀;)
この頃になると、オスは、ほぼ一日中鳴き続けます。
そして、タイミングを見計らって、メスへの求愛ダンスをしかけます。
ハクの場合、「恋のさえずり→求愛ダンス」をめっちゃ素早く行ってました(ーー;)
ちなみに、メスも求愛ダンスをします。
この頃になると、産卵のことも考えて、ボレー粉を用意します。
産卵期
発情期の終盤になると、だんだんメスが丸々としてきます。
普段の体重から約4gくらい増えている場合、いつ産卵してもおかしくないです。
産卵したときのそれぞれの体重は、
銀之助 29g(普段25g)
ぶん太 31g(普段27g)
つぼ巣を用意しているので、通常はつぼ巣に産卵してくれるのですが、
ぶん太さんの場合、最初の1個を、私の懐に入って産卵されてました(*´▽`*)
つぼ巣に卵を戻すと、ぶん太さんが賢明に温めておりました。
文鳥は、1度の産卵期に4~5個ぐらい卵を産むと言われていますが、
我が家は、ぶん太が5個、銀之助が5個、産みました。
こちらの卵は、ぶん太さんのです♡
抱卵期
ぶん太さんの抱卵の様子。
エサを食べる以外は、ずっと抱卵しています。
シングルマザーなので、エサを食べて抱卵していない間は、
ティッシュでふさいでおります。(ぶん太作)
銀之助は、ハクと交代で温めています。
交代するときにオスとメスが鳴き交わしをします。
今まで聞いたことがない独特の鳴き声なので、
何を言ってるのかなぁって、こっちで勝手に想像しています(*´▽`*)
孵化する時期
抱卵してから18日目くらいで孵化しますが、
孵化しない場合、文鳥が抱卵をやめて、また発情期に入ります。
卵は、文鳥が抱卵中止した時点で、取り出して確認してから、
廃棄します。
確認の仕方は、卵を光にあてて、中の血管が見えるかどうかです。
我が家は、10個全部確認しましたが、卵液しか見えなかったので、
残念ながら廃棄させてもらいました。
まとめ
手乗り文鳥で繁殖させるのは、かなり難しそうです。
産卵期は、問題なく産卵できているか確認して、
必要なら受診も考える必要があります。
産卵、抱卵時は、ひたすら静かに過ごさせてあげるのが良いです。
休憩で巣から出てきた時なら、放鳥してあげても、問題ないと思います。
ケージのことも含めて、繁殖の計画をしっかり立ててから、オスとメスを
一緒にしてあげるのが良いと思います。